特別講演のご案内
令和2年11月23日 13時〜
脳はなぜ「心」を作ったのか?
~意識と無意識について考える~
慶応大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科
教授 前野 隆司 先生
前野先生は、ロボット工学の研究者で、現在、「意識」についての研究をされています。今、意識の研究は長足の進歩を遂げており、ベンジャミン・リベットの準備電位の実験に代表されるような、従来の常識を覆すような研究結果が次々と出ています。本来、意識が人間の意志を決定しているのだとの確信が、おそらく先生のご講演を聴かれたあとでは、揺らぎ始めるのではないでしょうか?意識は無意識がすべてお膳立てをした後、つじつま合わせの脇役として存在しているにすぎない。先生のご講演は、ご著書『脳はなぜ「心」を作ったのか〜「私」の謎を解く受動意識仮説』に沿ってわれわれを「意識」の不思議へと導いてくれることと思います。
日本医師会生涯教育認定単位:1単位
カリキュラムコード:5
超拡大大腸内視鏡によるAI自動診断
昭和大学 横浜市北部病院 消化器センター
センター長、教授 工藤 進英 先生
工藤先生は、大腸内視鏡の世界的権威ですが、最近では超拡大内視鏡(endocytoscopy)の画像を用いた大腸癌の診断で、極めて良好な成績を上げておられます。しかし同法で正確な診断を得るには、熟練が必要であるため、最近、AIを活用した自動診断(AI内視鏡)を開発しておられます。すでに高度管理医療機器として2018年12月6日に薬事承認を取得し、2019年3月よりEndoBRAIN®として発売されるに至っています。また、病変検出に関するAIについても、2020年1月にEndoBRAIN-EYE®という製品名でクラスⅡ・管理医療機器として薬事承認されました。本講演では、これらAIを用いた内視鏡診断の最先端をご紹介いただきます。
日本医師会生涯教育認定単位:1単位
カリキュラムコード:11